家トレを極めようと決意した時、誰もが一度はぶち当たる壁がある。「ダンベルが増えすぎて部屋が狭い」「重量変更が面倒でトレーニングの強度が上がらない」という問題だ。
私自身、かつてはプレートを付け替えるタイプの可変式ダンベルを使っていたが、セット間の休憩(インターバル)中に必死にネジを回す作業に嫌気がさし、ついにNUOのフレックスベルを導入した。結論から言えば、これは単なる道具の買い替えではなく、トレーニング体験そのもののアップグレードだった。
1秒で変わる世界。ドロップセットの快感
NUOを初めて手にした時、最も衝撃を受けたのはその圧倒的な「タイパ(タイムパフォーマンス)」だ。グリップを握り、手首を軽くカチカチと回す。それだけで、まるで魔法のように重量が切り替わる。
従来のダイヤル式のように横に出っ張ったノブを操作する必要も、ましてや重いプレートを抜き差しする必要もない。この「1秒」の重量変更が、追い込みの質を劇的に変える。例えば、サイドレイズで限界が来た瞬間に2kg落としてさらに数レップ追い込む「ドロップセット」が、驚くほどスムーズに完遂できるのだ。
まるで固定式。オンザニーができる喜び
可変式ダンベルの多くは、シャフトが突き出していたり形状が歪だったりして、膝の上に置いてスタートポジションを作る「オンザニー」が難しいものが多い。しかし、NUOの側面はフラットだ。
高重量のプレス種目を行う際、膝の上でしっかり溜めを作れる安心感は、中上級者にとっては何物にも代えがたい。重心のバランスも固定式ダンベルに極めて近く、動作中に変な慣性が働いてフォームが崩れる心配もない。
2026年現在のラインナップと「2kg刻み」の重要性
現在、市場には大きく分けて以下のモデルが存在する。
| モデル | 重量範囲 | 変更刻み | 特徴 |
| 新型 NUO (32kg) | 2kg〜32kg | 2kg | 圧倒的な一番人気。迷ったらこれ。 |
| 新型 NUO (36kg) | 2kg〜36kg | 2kg | さらなる高みを求めるハードトレーニー向け。 |
| NUO (20kg) | 2kg〜20kg | 2kg | フィットネス、女性、補助種目中心の方向け。 |
以前のモデルは4kg刻みだったが、今の主流は断然「2kg刻み」だ。筋トレにおいて、昨日の自分を2kg上回る、あるいは500gでも重いものを持ち上げるという「漸進性過負荷の原則」を守る上で、この細かい調整幅は生命線と言える。
長く愛用するために知っておきたい「繊細さ」
これほど完璧に見えるNUOだが、一点だけ、愛用者として伝えたい注意点がある。それは「精密機械である」ということだ。
スチール製のタフな見た目とは裏腹に、内部のギア構造は非常に精巧に作られている。そのため、高重量を持ち上げた後に床にガシャンと投げ落とすような扱いは厳禁だ。ダンベルミットや厚手のマットを併用し、大切に扱うことで、この至高のダンベルは何年もあなたの相棒でいてくれるはずだ。
結論:後悔したくないなら、最初から「本物」を
安い類似品や、使い勝手の悪い可変式ダンベルに手を出して、結局買い替える人を何人も見てきた。初期投資は確かに安くない。しかし、NUOがもたらす「ストレスのないトレーニング時間」と「洗練された部屋の景色」を考えれば、その価値は十分すぎるほどにある。
もしあなたが、本気で体を変えたい、あるいは最高のホームジムを作りたいと考えているなら、NUOを選ぶことに迷いは必要ない。グリップを握り、カチッと重量を選ぶその瞬間から、あなたのトレーニングは新しいステージへ進むだろう。



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