ジムの更衣室で、ロッカーの上にボトルがいくつも並んでいる場面ってありますよね。ラベルの色や文字が見えにくくても、「あ、この形」と一瞬で分かるロゴがあって、それがザバスです。左右に反転した“S”が向かい合う、あの独特のシンメトリー。初めて見たときは「Sが二つ? なんでこんな形なんだろう」と素直に気になりました。結論から言うと、このロゴは“Sを反転させた左右対称”という大胆な発想で作られていて、筋肉のポージングを連想させるイメージが背景にあると言われています。たしかに、胸を張って両腕を広げたときの上半身の張りや、左右のバランスを意識した姿勢を思い浮かべると、あの形が急に「強そう」に見えてくるから不思議です。
実際、トレーニングをしていると“左右対称”という言葉は意外と身近になります。鏡の前でフォームを確認するとき、片側だけ肩が上がっていないか、背中の引き方が左右でズレていないか、気づけば細かく見直しているものです。そんな日々を積み重ねていると、ロゴのシンメトリーは単なるデザインではなく、「整える」「鍛える」「積み上げる」という雰囲気までまとって見えてきます。私自身、コンビニで何となく手に取ったときよりも、筋トレを習慣にしてからのほうが、あのロゴに“スイッチ”を入れられる感覚が強くなりました。今日はやる日だ、とか、サボらないぞ、みたいな気持ちを、視覚が先に引っ張ってくれる感じです。
もうひとつ、ロゴの意味を理解するうえで外せないのが、ザバスという名前そのものです。ザバスは、英語のフレーズ “Source of Athletic Vitality and Adventurous Spirit” の頭文字から作られたブランド名だと説明されています。直訳すれば「競技に挑む活力と、挑戦する心の源」といったニュアンスで、スポーツやトレーニングに向かう人の背中を押す言葉が込められているわけです。ここで面白いのが、綴りはSで始まるのに日本語では「ザバス」と読ませているところ。音の強さがあって、覚えやすい。口に出すと少し勢いがつく。その“言葉の引っ掛かり”も含めて、ブランドとしての印象を作っているんだろうなと感じます。
ロゴの形と名前の由来がつながると、ザバスのパッケージが一貫して「力強い」方向に寄っている理由も見えてきます。棚の前で迷っているとき、味や成分の細かい違いは一瞬では判断できません。でも、あのロゴが目に入ると、「運動する人向けの軸がある商品だ」と瞬時に理解できる。これが、ブランドロゴのいちばん強い役割だと思います。私も買い物中、疲れていて判断が鈍っているときほど、ロゴの分かりやすさに助けられます。今日はシンプルに済ませたい、でもタンパク質は入れておきたい、という日に、いつもの目印として機能してくれるんですよね。
それに、ロゴは「遠目で分かる」だけじゃなく「道具になじむ」という強さもあります。たとえばシェイカーやボトルに印字されると、文字より先に形が目に入ります。机の上に置いても、トレーニングバッグのポケットから少し覗いていても、存在感があるのに、うるさくない。この“記号としての気持ちよさ”が、長く続いている理由のひとつなんだと思います。ブランドのロゴって、派手さや流行を追いすぎるとすぐ古く見えてしまうことがありますが、ザバスのロゴは図形として成立している分、時代が変わっても芯が残る。パッケージが刷新されても、「あ、ザバスだ」と分かるのは、形が強いからです。
もちろん、ロゴの意味を知ったからといって、明日から急に筋肉が増えるわけではありません。でも、続ける人ほど分かると思うんです。習慣って、意志だけで回すといつか折れる。だからこそ、目に入るもの、手に取るもの、毎日の中で触れる小さなサインが効いてきます。ロゴはその代表で、ザバスの反転Sは「鍛える人の象徴」として、案外しぶとく心に残ります。もしあなたが「ザバスのロゴって何の意味?」と気になってここに辿り着いたなら、答えはシンプルです。左右対称の反転Sに、鍛える姿やバランスの美しさを重ねて、さらに名前には“挑戦の源”というメッセージが埋め込まれている。だからあのロゴは、ただの飾りではなく、続ける人の気持ちに寄り添う“合図”として機能しているのだと思います。



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