ジムで初めてランニングマシンに立ったとき、いちばん困ったのは「速度をいくつにすればいいのか」でした。外を歩いたり軽く走ったりする感覚はあるのに、目の前のパネルには時速の数字が並んでいて、自分に合う設定がすぐにはわからなかったからです。
しかも、ランニングマシーンと検索すると、速い人向けの話も多くて、初心者には少し遠く感じる内容も少なくありません。私自身、最初は「せっかくだから少し速めにしよう」と見栄を張ってしまい、数分で息が上がって失敗しました。そこから何度か試してわかったのは、ランニングマシンの速度は“頑張れる数字”ではなく“続けられる数字”から決めたほうがうまくいく、ということです。
この記事では、ランニングマシンの速度目安を、初心者の体感に寄せてわかりやすくまとめます。時速表示の見方、目的別のおすすめ速度、外ランとの違いまで、実際に迷いやすいところを順番に整理していきます。
ランニングマシンの速度は時速の意味を知ると一気にわかりやすい
最初に知っておくと楽なのが、ランニングマシンの速度は基本的に「時速」で表示されることです。つまり、時速6kmなら1時間で6km進むペースという意味になります。
ただ、走り慣れていないと、時速6kmと言われても速いのか遅いのかピンときません。私もそうでした。外で走るときは「少し早歩き」「ゆるくジョギング」という感覚で動いていたので、数字に置き換えられると急に判断しにくくなったんです。
目安としては、時速4kmで普通の歩行より少ししっかり歩くくらい、時速5kmで早歩き、時速6kmで歩きと軽いジョギングの中間、時速7kmから「走っている感覚」がはっきりしてきます。時速8kmを超えると、初心者には少し気合いが必要な速度です。
私がいちばん腑に落ちたのは、「数字より会話できるかどうか」を基準にしたことでした。隣に誰かがいたとして、短い会話ならできる。そのくらいなら続けやすい速度です。逆に、呼吸が苦しくて返事もしたくないくらいなら、最初の設定としては速すぎる可能性が高いです。
初心者の私が最初に失敗したのは速度を高くしすぎたこと
最初のころの私は、ランニングマシンに乗るたびに「今日はちゃんと運動したい」と気負っていました。そのせいで、最初から時速7km前後にしてしまい、数分で息が上がる。きつくなって速度を落とす。すると今度は中途半端に感じてしまい、また上げる。この繰り返しでした。
今振り返ると、あれは完全に遠回りでした。続かなければ意味がないのに、毎回“達成感のある数字”を追いかけていたんです。
そこからやり方を変えて、最初の5分は時速4.5kmから5kmで歩く、その後に時速6km前後で様子を見るようにしました。たったそれだけなのに、体がぐっと楽になりました。急に走り出すよりも、少しずつ心拍数が上がっていくほうが、後半まで安定します。
初心者の速度目安としては、まず歩くなら時速4〜5km、軽いジョギングなら時速6〜7kmくらいから始めるのが現実的です。普段あまり運動していないなら、時速6kmでも十分です。ここを「遅い」と感じる必要はありません。むしろ、その速度で20分、30分と続けられるほうが、体力づくりにはずっと役立ちます。
目的別に見るランニングマシンの速度目安
ランニングマシンの速度は、目的によって正解が変わります。ここを分けて考えるようになってから、私は速度設定で迷いにくくなりました。
ダイエット目的なら少し余裕がある速度がちょうどいい
体を絞りたい、運動習慣を作りたいという目的なら、息が切れすぎない速度が向いています。私の場合、時速5〜6km台でしっかり歩くか、時速6〜7km台で軽く走るくらいがいちばん続けやすく感じました。
汗をかくと「効いている」と思いやすいのですが、速すぎて10分でやめるより、無理のない速度で30分動けるほうが結果的に消費量は伸びやすいです。特に初心者は、速度を上げる前に継続時間を伸ばしたほうが失敗しにくいと感じました。
体力をつけたいなら少しきついけれど保てる速度
体力アップを狙うなら、少し呼吸が深くなるくらいの速度が合います。私がこのゾーンだと感じるのは、時速7km前後です。楽ではないけれど、数分で限界になるほどではない。このくらいが持久力づくりの入り口としてちょうどよかったです。
大事なのは、毎回限界まで追い込まないことです。今日は余裕があるから少し上げる、疲れている日は下げる。その柔らかさが、長く続けるには必要でした。
スピードを上げたいなら最初から長く走ろうとしない
速く走れるようになりたいとき、私は最初、ひたすら高い速度で粘ろうとして失敗しました。でも実際は、短い時間だけ速度を上げるほうが取り組みやすいです。
たとえば、普段は時速6.5kmで走っているなら、1分だけ時速8kmにして、そのあと2〜3分戻す。この繰り返しです。ずっと速く走るのは苦しくても、短く区切ると意外とできます。ランニングマシンは速度を細かく管理しやすいので、この練習はかなりやりやすいと感じました。
外を走るのとランニングマシンでは同じ速度でも感覚が違う
これは使い始めて驚いたことですが、ランニングマシンは外と同じ時速でも、体感がかなり違う日があります。私の場合、外なら気持ちよく走れるペースでも、室内では妙に苦しく感じることがありました。
理由はいくつかあります。まず、景色が変わらないので時間が長く感じやすいこと。次に、空気の流れが少なく、暑さを感じやすいこと。さらに、機械は一定の速度でベルトが動くので、自分の気分で微妙にペースを緩めにくいことです。
これを知らなかったころは、「今日は体力が落ちたのかな」と落ち込んでいました。でも今は、外とマシンでは感覚が違って当たり前だと思っています。同じ数字でもきつい日はありますし、逆にペースが安定して走りやすい日もあります。だからこそ、表示される速度だけを信じすぎず、その日の呼吸や脚の重さも合わせて見ることが大切です。
迷ったら傾斜は1〜2%から試すと走りやすい
速度だけでなく、傾斜もランニングマシンの走りやすさに影響します。私は最初ずっと傾斜0%で使っていましたが、少しだけ傾斜をつけたほうが前に進む感覚が出て、フォームが安定しやすいと感じました。
とはいえ、初心者が最初から強い傾斜をつける必要はありません。1〜2%くらいで十分です。このくらいなら無理なく試しやすく、脚への負担も急に増えにくいです。
ただし、傾斜をつければ必ず正しい、というわけでもありません。大事なのは、速度とのバランスです。時速を上げすぎて苦しいのに、さらに傾斜までつけると長く続きません。まずは速度を整えて、そのあと少し変化をつけたいときに傾斜を使う。この順番のほうが失敗しにくいです。
私がいちばん続けやすかったランニングマシンの使い方
いろいろ試して、結局いちばん続いたのはシンプルなやり方でした。最初の5分は歩く。次の15〜20分は軽く走る。最後の5分はまた歩く。この流れです。
たとえば、ウォームアップは時速4.5〜5km、メインは時速6〜6.5km、余裕がある日は途中で短く7km台を入れる。終わりは時速4km台まで落として呼吸を整える。この方法だと、始めるハードルが低く、終わったあとも疲れすぎません。
以前の私は「今日は何km/hで走れたか」ばかり気にしていましたが、今は「また次もやれそうか」を大事にしています。ランニングマシンの速度で悩む人ほど、この視点を持つだけでかなり楽になります。
ランニングマシンの速度で悩んだら速さより継続を優先していい
ランニングマシンの速度に正解はありますが、それはひとつではありません。初心者なら、歩ける速度から始めて、少しずつジョギングへつなげれば十分です。時速6kmは決して遅くありませんし、時速7kmがつらいなら無理に合わせる必要もありません。
私自身、最初は数字に振り回されていました。でも、体感を基準にしてからは続けやすくなり、結果的に速度も自然と上がっていきました。ランニングマシーンの速度で迷ったときは、見栄を張らず、会話できるくらいの余裕があるかを目安にしてください。
結局のところ、いちばん効果があるのは「また乗ろう」と思える速度です。速さを追いかけるより、続けられる設定を見つけること。その一歩目が、初心者にとっては何より大事だと私は感じています。



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