刈川啓志郎のボディビルを追っていて、まず強く感じたこと
「刈川 ボディビル」と検索する人は、たぶん単純なプロフィールだけを知りたいわけではありません。私自身、最初は“脚がすごい大学生ビルダーがいるらしい”という軽い興味から入りましたが、大会レポートやインタビューを読み進めるうちに、気になったのは見た目の派手さよりも、その裏にある積み重ねのほうでした。学生時代から注目され、2024年には東京男子ボディビル選手権で優勝、日本男子ボディビル選手権で3位、さらにJURASSIC CUP 2024で優勝。勢いだけで語れる選手ではなく、ちゃんと結果で評価を積み上げてきた存在だとわかります。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
私が刈川啓志郎選手に引かれた理由は、華やかな勝ち方だけではありません。インタビューを読むと、順風満帆なサクセスストーリーではなく、故障や調整ミス、悔しさまで含めて競技人生が語られているんです。ボディビルは完成された身体だけを見れば一瞬で終わりますが、その身体ができるまでの失敗や迷いまで知ると、見え方がまるで変わります。刈川選手はまさに、そこが面白い選手です。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
学生王者から一般トップ戦線へ駆け上がった流れが面白い
刈川選手のキャリアを追うと、ただ“若いのにすごい”では片づけられません。2022年には関東学生で優勝し、全日本学生では2位。ここで終わらず、2023年には全日本学生ボディビル選手権を制して学生王者になっています。そこから2024年、一般の大舞台である東京選手権に初挑戦して優勝した流れがすごい。学生カテゴリーで勝って終わりではなく、そのまま一般の強豪相手に通用したからこそ、一気に存在感が増したのだと思います。 (youtube.com)
私がこの流れを見ていて特に印象に残ったのは、成長の速度よりも“段階の踏み方”です。学生時代にいきなり神格化されたわけではなく、2位の悔しさを経験し、そこから翌年に学生日本一になり、その後に一般大会で爆発している。この順番があるから、結果に説得力があります。急に現れた怪物というより、土台を作ってから表舞台に出てきた人、という印象のほうが近いです。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
刈川啓志郎の脚が注目されるのは、単なる太さだけではない
刈川選手を語るうえで外せないのが脚です。これは多くの大会レポートでも強調されていて、深いカット、密度感、立体感が印象として繰り返し語られています。私も写真や記事を追っていて最初に目が行ったのは、やはり脚でした。単にサイズがあるだけでなく、ステージ上で“ここを見てほしい”と身体が勝手に語ってくるような強さがあるんです。特に東京選手権の文脈では、その脚の存在感が勝因の一つとして強く印象づけられていました。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
本人の話では、この脚の土台にはサッカー経験があるとされています。幼いころから脚が太いと言われていたことや、サッカーで一日中ボールを蹴っていた感覚が、今思えば脚づくりにつながっていたという振り返りは、読んでいて妙に納得感がありました。生まれつきや競技歴だけで全部は説明できないにしても、もともとの身体的な強みと、その後のトレーニングがうまく噛み合ったのだろうと感じます。 (Web Magazine VITUP! [ヴィタップ])
私がいちばん人間味を感じたのは、水分調整の失敗談だった
刈川選手の情報を読んでいて、私が最も強く心をつかまれたのは、実は優勝談ではありません。学生時代のインタビューで語られていた、水分調整の失敗です。関東学生では決勝前に脱水症状になり、フリーポーズのステージに立てないかもしれない状態だったという話は、完成された身体からは想像しにくいほど生々しいものでした。しかも、その経験を受けて次の全日本では水をかなり摂り、結果としてコンディションの感覚も変わったという話まで出てくる。こういう試行錯誤を読むと、強い選手ほど最初から正解を知っていたわけではないのだと実感します。 (youtube.com)
私自身、ボディビルや減量の記事を読むときは、成功例より失敗例のほうに目が行きます。なぜなら、失敗のほうが再現性のヒントになるからです。刈川選手の話にも、結果だけ見れば華やかな面はたくさんありますが、その裏では調整を外した経験があり、そこから学んでいる。この“痛い目を見たあとに修正できる人”というのが、競技者としての強さなのだと思いました。 (youtube.com)
ケガを乗り越えてきたからこそ、身体づくりの言葉に重みがある
さらに印象的だったのは、故障歴です。高校時代には右膝の靭帯を断裂し、サッカーを辞めてボディビルへ進んだ経緯が語られています。その右膝をかばうトレーニングの影響で左膝にも負担がかかり、かなり危うい状態までいったという話もありました。こういう背景を知ると、あれだけ目を引く脚を持つ選手が、同時に膝と向き合い続けてきた人でもあることがわかります。単に恵まれた選手ではなく、不安を抱えながら積み上げてきた選手なんですよね。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
2024年の東京選手権前には、腰を2度痛めて辞退も考えたと報じられています。私はこのエピソードを読んだとき、優勝の見え方が変わりました。大会に勝った、という一点だけを見ると派手ですが、その直前に辞退まで頭をよぎる状態だったと知ると、あの結果は勢いではなく執念の産物に見えてきます。大会当日の出来だけで選手を語るのではなく、そこへ行くまでのコンディションも含めて見ないと、本当のすごさはわからないと感じました。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
脚トレの迫力だけでなく、整える発想があるのが強い
刈川選手というと、どうしてもハードな脚トレの印象が先に立ちます。実際、インナーサイ、アウターサイ、レッグエクステンション、ハックスクワット、レッグプレス、レッグカール、ブルガリアンスクワット、RDL、最後にスクワットまで行うような長時間の脚トレが紹介されていて、読んでいるだけで圧倒されます。私もこういうメニューを見ると、やはり常人離れした追い込みの強さがまず頭に浮かびます。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
ただ、刈川選手の面白さは、そこだけではありません。近年の発信では、猫背や扁平足といった自分の身体の課題に向き合い、身体を“育てる前に整える”発想の大切さにも触れています。ここがすごく現代的だと思いました。昔ながらの根性論だけではなく、自分の構造的な弱点を理解して、動きやフォームを見直しながら成長していく。この視点があるから、単発で終わらず、長く強くなっていく選手に見えます。 (Instagram)
結果主義の悔しさと、支えてくれる人への感謝が同居している
学生時代のインタビューでは、2位に終わった悔しさについて率直に語っていて、自分は結果主義なところがある、という趣旨の発言も見られます。私はこういう言葉に、その人の競技観がよく出ると思っています。悔しさを言葉にできる選手は多いですが、結果にこだわる自分を隠さずに出せる人は意外と少ない。刈川選手には、その不器用さも含めて競技者らしい魅力があります。 (youtube.com)
一方で、2024年のJURASSIC CUP優勝時には、日常的にトレーニングを補助してくれる彼女への感謝を口にしたことも報じられています。私はこの場面がすごく好きです。ストイックで尖ったイメージのある選手が、最後に支えてくれた人へ感謝を伝える。そのギャップがあるからこそ、ただ強いだけの人ではなく、応援したくなる選手になるのだと思います。張り詰めた競技の世界で、こういう温度のあるエピソードは記憶に残ります。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
刈川啓志郎のボディビルが今後さらに注目されると思う理由
2024年の飛躍だけでも十分に話題性はありますが、刈川選手の魅力は“ここで完成した感じがしない”ところにあります。学生王者、東京優勝、日本選手権上位、JURASSIC CUP優勝と実績を重ねても、記事を読んでいるとまだ課題を潰しながら伸びている途中の選手に見えます。だからこそ、今の強さに加えて、これからどう変わるのかまで気になってしまうんです。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))
私が「刈川 ボディビル」という検索に対していちばん伝えたいのは、刈川啓志郎選手は単なる話題先行の若手ではない、ということです。脚のインパクトは確かに強烈です。でも、それだけで終わるならここまで気にならなかったはずです。失敗を経験し、ケガと向き合い、勝ってもなお修正を続ける。その過程があるから、身体に説得力が宿っている。だからこそ、今の日本ボディビル界で名前を追いかける価値のある選手だと、私は感じています。 (FITNESS LOVE(フィットネスラブ))



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