新型コロナ後に筋トレの習慣が崩れた?週4日に焦らず戻す再開手順

新型コロナ後に筋トレの頻度が落ちても、休んだ分を一度に取り戻す必要はありません。疲労感や息切れなどが続く場合は運動を急がず、医療機関に相談してください。症状がなく運動を再開する場合も、現在の体調に合わせた内容から始め、実施後の変化を見ながら頻度や負荷を調整します。

新型コロナ後の筋トレは、症状が残るなら再開を急がない

新型コロナ後に疲労感、息切れ、胸痛、動悸などが続く場合は、週4日の筋トレへ戻すことを先に決めず、かかりつけ医などへ相談してください。症状がなく、体調が安定している場合は、現在の状態に合う運動内容から再開します。

週4日から週1回程度になったことだけで、習慣が失われたと判断する必要はありません。新型コロナの罹患後症状では、疲労感や倦怠感があるときに運動負荷が症状を悪化させる場合があるため、活動量の調整が重視されています(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント」)。運動後に症状が悪化する場合は、筋トレの継続や負荷の増加を避け、医療機関へ相談してください。

厚生労働省は、成人の健康づくりとして週2~3日の筋力トレーニングを推奨しています(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート:筋力トレーニングについて)。ただし、これは健康づくりの一般的な目安であり、病後の再開時期や個人の運動内容を指示するものではありません。週4日に戻せないこと自体を失敗と捉えず、まずは症状の有無を確認するところから始めましょう。

再開前に「残る症状」と「いつ、何をすると変化するか」を記録する

筋トレ再開前は、疲労感や息切れなどの有無、日常生活での体調、運動後の変化を記録し、症状が続く場合は自己判断で運動量を決めないようにします。

記録しておきたい項目は、現在の症状、症状が出る場面、休養や日常活動との関係、試した運動と実施後の変化です。運動した直後だけでなく、その後に疲労や症状が強まらないかも確認してください。

新型コロナ後に残る症状は人によって異なります。Yahoo!知恵袋には、週4日の筋トレを続けていた人が新型コロナ後に意欲が落ち、その週は上半身を1回行っただけだったと相談している投稿があります(Yahoo!知恵袋の質問)。またRedditのデイリースレッドには、生活上の大きな変化や疲労のなかで重量やフォームが思うようにならず、数日休むと筋力や継続性を失いそうで不安だと述べた投稿もあります(Redditのデイリースレッド)。これらは利用者の悩みの発見元であり、投稿者の体験から原因や再開時期を医学的に判断することはできません。

症状が続く場合、悪化する場合、運動後に不調が出る場合は、トレーニング記録を持って医療機関に相談してください。厚生労働省のQ&Aでも、疲労感・倦怠感、息切れ、胸痛、動悸などを罹患後症状の例として挙げ、症状が続く場合はかかりつけ医などへの相談を案内しています(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」)。

週4日に戻す前に、実施後の体調を見ながら一段ずつ調整する

体調が安定し、医療上の懸念がない場合は、以前の週4日メニューをすぐ再現せず、負荷やセット数を抑えた内容から始めて、実施後の反応を見て次回を決めます。

最初は、以前のメニューから優先したい種目を選び、負荷・セット数・実施時間のどれを調整するかを決めましょう。同時に複数の要素を大きく変えず、運動内容と実施後の状態を記録して次回の判断材料にします。運動後の体調に変化があれば、次回は負荷を増やさず休養し、症状の悪化がある場合は専門家へ相談してください。

再開日や週あたりの回数に万人共通の固定値はありません。病後の症状や医療者の指示を優先し、厚生労働省の情報が示すとおり、個人の特性や能力に合わせ、慣れに応じて段階的に負荷を調整する考え方を参考にしてください(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート:筋力トレーニングについて)。

再開1回目は、以前の記録より現在の体調を基準にする

再開初回は、以前扱っていた重量やセット数を目標にせず、現在の体調と症状の有無を基準に内容を決めます。

過去のトレーニング記録は種目選びの参考にしても、以前の重量を再現するノルマにはしないでください。フォームを保てるか、息切れや異常な疲れが出ないかを確認します。異変があればその場で中止し、続けてよいかを自己判断しないようにしましょう。

回数を増やすかは、前回の運動後に症状が出なかったかで判断する

頻度や負荷を増やす判断は、前回の運動後に体調が安定していたかを見て行い、症状が出た場合は増やさず相談します。

厚生労働省の罹患後症状のマネジメントに関する資料は、疲労感・倦怠感や労作後の症状悪化がある場合に活動量の調整を重視しています(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント」)。運動後に症状が悪化した場合、同じ運動を繰り返して慣らそうとしないでください。症状がない場合でも、回復状況に応じて負荷や頻度を段階的に調整します。

休んだ回数を埋め合わせず、次の予定を一つ決めておく

休んだ分のセットや日数を追加せず、次に体調を確認する日と、実施する場合の内容をあらかじめ決めておくと、焦って以前の週間ペースへ戻す判断を避けやすくなります。

「来週から本気で元通り」と決める代わりに、次回の予定と体調確認の条件を記録しましょう。予定日に症状や体調不良があれば延期し、別日に埋め合わせの高負荷トレーニングをしないでください。体調が安定していても、再開初期は予定外の追加セットや連日の高負荷を避けるのが無難です。

厚生労働省が示す週2~3日という目安は健康づくり向けのものであり、筋トレを毎週6日行わなければならないという意味ではありません(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート:筋力トレーニングについて)。焦って以前のペースに戻すより、次の1回を無理なく実施できるかを確認するほうが、習慣を立て直す近道になります。

疲労感や息切れが続く場合は、筋トレ再開より相談を優先する

新型コロナ後に疲労感・倦怠感、息切れ、胸痛、動悸などが続く場合や、運動後に症状が悪化する場合は、筋トレを中止してかかりつけ医などに相談してください。

厚生労働省は罹患後症状として疲労感・倦怠感、息切れ、胸痛、動悸などを挙げ、症状が改善せず続く場合は医療機関への相談を案内しています(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」)。また、罹患後症状に対するリハビリテーションの資料では、労作後の症状悪化や心機能などのリスクがある場合、専門家による評価や活動量の調整が必要とされています(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント」)。

投稿者の症状を診断することはできません。症状の持続や増悪をトレーニングだけで解決しようとせず、医療機関に相談することを優先してください。

よくある質問

筋トレを1週間休むと、サボり癖がついて習慣がなくなりますか?

1週間休んだことだけで、その後も続かなくなるとは判断できません。新型コロナ後に症状が残っている場合は再開を急がず、体調が安定してから次の予定を一つ決めてください。

新型コロナ後、疲れは残っているけれど軽い筋トレならしてもよいですか?

疲労感や倦怠感が続く場合、運動負荷で症状が悪化することがあります。軽い運動でも自己判断で始めず、症状が続くことや運動後の変化を医療機関に相談してください(厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」)。

再開初日から、以前の週4日メニューに戻すべきですか?

以前の頻度を初日から再現する必要はありません。症状の有無や現在の体調を確認し、負荷を調整した内容から始めて、実施後の変化に応じて次回を決めます。

参考資料

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