懸垂やチンアップで肘の内側に痛みが出たら、その動作はいったん中止し、痛みの場所・発生した動作・続いている期間を記録してください。休止後も痛みが続く、悪化する、握る・持ち上げる動作や日常生活に影響する場合は医療専門家へ相談し、再開方法は個別の助言に従います。掲示板の体験談だけで原因を決めたり、痛みを確かめるために懸垂を試したりしないことが大切です。
懸垂で肘の内側が痛むなら、痛みが出る動作を中止して相談する
懸垂やチンアップで肘の内側に痛みが出た場合は、その動作を中止してください。数週間たっても改善しない、悪化する、握る・持ち上げる動作や日常生活に支障がある場合は医療専門家へ相談します。
海外の掲示板には、逆手の懸垂やチンアップを始めて数週間後に左肘の内側が強く痛み、運動を止めても2か月後まで気になって再開を恐れているという投稿があります(Elbow pain from pull ups)。また、懸垂を通常の練習に加えてから肘と前腕に鋭い痛みが出たという投稿もあります(Elbow and forearm struggles, need advice)。これらは利用者の悩みを知るための資料であり、投稿者が使った「ゴルフ肘」「テニス肘」といった自己判断を記事の結論にはしません。懸垂が痛みの原因かどうか、特定の病名に当たるかどうかは、この情報だけでは確定できないためです。
運動中の安全については、厚生労働省の一般向け情報が、運動中に関節や筋肉の強い痛みなど体調の異変があれば直ちに運動を中止するよう案内しています(「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート:身体活動・運動を安全に行うためのポイント)。これは懸垂に限った話ではなく、運動全般の原則として押さえておきたい点です。
受診の目安としては、NHSが肘・腕の痛みに関する案内を公开しています(Elbow and arm pain)。同ページでは、肘や腕の痛みが数週間たっても消えない場合の受診、運動中に腕が痛んで休むと引く場合、強い痛み、動かしにくさ、しびれや感覚低下などの相談・緊急対応の目安が示されています。ただしこれは英国の医療案内であり、日本国内の受診先や制度を説明したものではありません。日本の医療機関にかかる場合は、かかりつけ医や整形外科などの窓口に相談してください。
なお、懸垂のフォームや握り方を変えれば痛みが解消する、という保証はできません。自己流の工夫で様子を見るより前に、まず痛みが出る動作を止めることが優先です。
再開を試す前に、痛みの経過と相談時に伝える情報を整理する
再開を急がず、痛みが始まった時期、懸垂・チンアップのどの局面で出たか、休止後の変化、握る動作や日常生活への影響を記録して相談に備えます。
痛みを再現するために懸垂を繰り返す必要はありません。覚えている範囲で、次のような情報をメモしておくと相談がスムーズになります。
- 痛みが始まった時期と、そこから現在までの経過
- 順手(プルアップ)か逆手(チンアップ)か、どの局面で痛んだか
- 補助の有無、セット数や練習量など、実施していた条件
- 休止後の変化(変わらない、悪化した、軽くなったなど)
- 握る、物を持ち上げるなど日常生活の動作への影響
掲示板の返信には、グリップの変更、ストラップの使用、前腕の運動などさまざまな助言が見られます。しかし、これらは個人の体験や意見であり、治療法や再開手順として紹介することはできません。診断・治療・個別の運動再開時期は、相談先で確認してください。
再開時期や練習方法は個別に確認し、痛みが戻れば中止する
痛みが残る間は自己判断で懸垂を再開せず、専門家の個別の助言を優先します。再開後に痛みが戻った場合も、その場で動作を止めて相談します。
何日休めば再開できるか、何回・何セットから始めるかは、一律に断定できません。補助付き懸垂、チンアップ、ネガティブ動作、グリップ変更のどれが合うかも、症状や状態によって異なるため、この記事で特定の方法を処方することはしません。
再開する場合は、専門家から受けた指示の範囲で、痛みの変化を確認しながら進めてください。強い痛み、しびれ、腕の動かしにくさなどが現れた場合は、運動を中止して速やかに相談します。厚生労働省の案内にあるとおり、運動中の異変があれば直ちに中止することが基本です(「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート)。
よくある質問
肘の内側が痛いのはゴルフ肘ですか?
痛む場所だけでは原因を特定できません。掲示板の投稿者が使った病名を自己診断に使わず、痛みが続く場合は医療専門家へ相談してください。
懸垂を休んでも肘の違和感が残る場合はどうすればよいですか?
痛みが続いている状態で再開を試さず、発生した動作や経過を記録して相談してください。肘や腕の痛みが数週間続く場合は、NHSの案内でも受診の目安とされています(Elbow and arm pain)。
チンアップだけ避ければ懸垂を続けてもよいですか?
痛みが出る種目を自己判断で別の懸垂へ置き換えると、症状が続く可能性があります。痛みのある動作を中止し、再開する種目や方法は専門家に確認してください。運動中の異変があれば直ちに中止するという一般原則も参考にしてください(「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート)。

