初めてザバスを買った日のことを、いまでもわりと鮮明に覚えています。運動後に「よし、今日からちゃんとタンパク質も意識しよう」と思って、シェイカーで勢いよく混ぜて一気に飲みました。味はおいしい。ところが、30分もしないうちにお腹が張って、なんとなくゴロゴロ。軽い吐き気っぽさもあって「え、これ合わないやつ?」と不安になったんです。検索窓に「ザバス 合わない」と打ち込む人の気持ちが、そのときよくわかりました。
結論から言うと、「合わない」と感じる理由はひとつじゃありません。体質の問題もあれば、飲み方で起きているだけのこともあります。だから、いきなり「自分にはプロテイン無理だ」と決めつける前に、原因を切り分けていくのが近道です。私自身、やみくもに我慢するのをやめて、作り方やタイミングを変えたらかなり楽になりました。
まず、よくあるパターンは「お腹にくる」タイプです。下す、ガスが増える、張る、ゴロゴロする。これ、個人的には最初に疑ったほうがいいと思っています。というのも、乳由来のプロテインが体質的に合いにくい人が一定数いて、牛乳でお腹がゆるくなりやすい人は特に影響が出やすいからです。自分では牛乳を飲めているつもりでも、プロテインは“タンパク質が濃い飲み物”なので、同じ感覚でいくと体が追いつかないことがあります。私の場合も「牛乳は平気だし」と油断していましたが、濃い一杯を空腹に流し込んだ瞬間にやられました。
次に多いのが、「甘さや香りで気持ち悪い」タイプです。飲んだ直後から胃がもたれるような感覚になったり、甘さが口に残って気分が悪くなったりします。ザバスはフレーバーが豊富で、そこが魅力でもある一方、甘味料や香料の感じ方は本当に個人差があります。体調がいい日は気にならなくても、疲れている日や寝不足の日に同じ味を飲むと「今日はしんどい」と感じることもあります。私も忙しい時期に、甘い味を“ご褒美”のつもりで飲んだら、逆に気持ち悪さが勝ったことがありました。味の相性は軽く見ないほうがいいです。
そして意外と盲点なのが、「量と飲み方が強すぎる」ケースです。これ、私は完全に当てはまりました。最初って真面目に作るじゃないですか。説明どおりの量で、しっかり溶かして、運動後の勢いでゴクゴク。体はまだ水分も欲しているから、余計に一気飲みになりやすい。すると胃腸がびっくりするんですよね。そこで私がやったのは、まず単純に“薄める”ことでした。粉の量を半分にして、水を多めにする。これだけで、あの嫌なゴロゴロ感がかなり減りました。「え、そんなのでいいの?」と思うかもしれませんが、続けられないよりはずっといい。慣れてきたら少しずつ戻せばいいんです。
タイミングも大事です。空腹のまま飲むと、胃にズシッとくることがあります。私は運動後すぐに飲むのが正解だと思い込んでいましたが、体調によっては少し落ち着いてからのほうが合う日もあります。たとえば運動後に水を先に飲んで呼吸を整えてから、ゆっくり飲む。あるいは軽く何か食べてから飲む。これだけでも体感は変わりました。温度も同じで、キンキンの冷水で作るとスッキリする反面、お腹が弱い人には刺激になることがあります。私は冬場に冷たいまま飲んで、お腹がグルルッとなった日があって、それ以来“常温寄り”にしています。
それでもダメなら、「種類そのものが合っていない」可能性を考えます。ザバスには乳由来のタイプだけでなく、大豆由来のタイプもあります。乳の成分が合わないなら大豆に寄せる、逆に大豆が合わないなら乳に戻す、という発想ができます。ここで大切なのは、いきなり大量に買い替えないことです。合うかどうかは体感で決まるので、まず少量で試す。私はこの“少量で試す”を徹底するようになってから、失敗が減りました。
「肌が荒れた気がする」「ニキビが増えたかも」という声も見かけます。これも断定はできませんが、生活が乱れている時期にプロテインを始める人は多くて、睡眠や食事の偏りと重なって原因がわかりにくいんですよね。私も一時期、残業続きで甘いものをつまみながらザバスを足していたことがあって、肌の調子が落ちたのを全部プロテインのせいにしかけました。でも振り返ると、そもそも寝てない。水も飲んでない。野菜も少ない。まず土台を整えたら、気になる感じは薄れました。もし肌が気になるなら、プロテインを疑う前に、飲む量を減らしつつ生活のベースも一緒に見直すのが現実的です。
ここまで読んで「じゃあ、どう試せばいいの?」という人のために、私が実際にやって効果があった“順番”を文章でまとめます。最初は味や種類を変える前に、粉の量を減らして薄めます。次に、一気飲みをやめてゆっくり飲みます。その次に、空腹を避けたり、冷たすぎない温度にしたりして胃腸への刺激を減らします。ここまでで楽になる人は多いと思います。そこまでやっても気持ち悪い、お腹が痛い、毎回下すという場合に、種類を変える選択肢を考える。これがいちばん遠回りしない流れでした。
最後に大事な話をします。ザバスに限らず、飲んでから息苦しい、じんましんが出る、唇や喉が腫れる感じがする、強い腹痛が続くなどの症状がある場合は、無理に続けないほうが安全です。「合わない」の範囲を超えている可能性があるからです。逆に、軽い違和感で「なんとなく続かない」くらいなら、飲み方の調整で変わる余地が十分あります。
「ザバスが合わない」と感じたとき、気持ちは焦ります。せっかく買ったのに、頑張るつもりだったのに、って。でも、合わない理由が“体質”なのか“飲み方”なのかを切り分けるだけで、答えはかなり見えてきます。私にとっては、薄める、ゆっくり飲む、空腹を避ける。この3つが一番効きました。もし今まさにモヤモヤしているなら、今日の一杯から、少しだけ優しい飲み方に変えてみてください。体が「これならいける」と言ってくれるラインが、きっとどこかにあります。



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