上後鋸筋とは?肩甲骨内側の痛み・肩こり・浅い呼吸との関係とストレッチ方法までわかりやすく解説

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上後鋸筋を意識したのは、肩甲骨の内側に残る“奥の張り”がきっかけでした

私は長いあいだ、首や肩のこりに悩んでいました。けれど、いわゆる肩もみや首のストレッチをしても、なぜか最後まで残る違和感がありました。場所でいうと、肩甲骨の内側の上のほう。表面が張っているというより、もう少し奥のほうに鈍い重さが居座っているような感覚です。

最初は僧帽筋や肩甲挙筋のこりだと思っていたのですが、姿勢や呼吸まで意識していくうちに、「もしかすると、背中の深いところにある別の筋肉が関係しているのでは」と感じるようになりました。そのときに知ったのが、上後鋸筋という筋肉です。

上後鋸筋は、背中の上部にある薄い筋肉で、肩甲骨の内側あたりの深い違和感や、浅い呼吸にともなう背中の張りを考えるうえで、知っておくと理解しやすい存在でした。実際、私はこの筋肉を知ってから、「なぜ首肩をほぐしてもすっきりしなかったのか」が少しずつ腑に落ちるようになりました。

上後鋸筋とはどこの筋肉なのか

上後鋸筋は、首のつけ根から背中の上部にかけての背骨側から始まり、上の肋骨につながっている筋肉です。かなり薄く、しかも表面ではなく少し深い層にあるため、自分で「ここが上後鋸筋だ」とはっきり触り分けるのは簡単ではありません。

私も最初は名前だけ聞いてもぴんときませんでした。ただ、位置を知ると納得できました。ちょうど「肩甲骨の内側なのに、肩そのものではない」「背中上部なのに、広い背中全体とも少し違う」と感じていた場所に近かったからです。

この筋肉は、呼吸のときに上の肋骨の動きを助けるとされることが多く、とくに吸う動作の補助に関わる筋肉として説明されます。大きく目立つ筋肉ではありませんが、姿勢が崩れたり、呼吸が浅くなったりすると、じわじわ負担がかかりやすい部位として意識されることがあります。

私が感じた上後鋸筋まわりの不快感

上後鋸筋を意識するようになってから、自分の不快感にはいくつか特徴があると気づきました。

ひとつは、普通の肩こりとは少し違うことです。肩の上がパンパンに張るというより、肩甲骨の内側に「詰まり」がある感じ。しかも、腕を回したり肩をすくめたりしても、表面の筋肉ほど変化が出ません。もんでも届かないような、奥のほうの重だるさが続くのです。

もうひとつは、疲れている日や緊張している日に強くなることでした。仕事で集中が続いた日、呼吸が浅くなっている自覚がある日、寒さで体がすくんでいる日などは、決まって背中の上のほうが固まりやすくなります。胸でせわしなく呼吸しているときほど、背中側の動きがなくなって、肩甲骨の内側に負担が集まる感覚がありました。

そして意外だったのは、「動いているときより、少し落ち着いたときに気になる」ことです。忙しい最中は気が張っていて見過ごしてしまうのですが、椅子にもたれた瞬間や寝る前になると、奥の張り感がじわっと浮かび上がってきます。この“静かに残る違和感”は、私にとってかなり特徴的でした。

上後鋸筋と肩こり、浅い呼吸はどう関係するのか

私自身の体感として大きかったのは、上後鋸筋を単独で考えるより、姿勢や呼吸のクセとセットで考えたほうがしっくりきたことです。

たとえば、デスクワークが続くと、無意識に背中が丸まり、胸が閉じやすくなります。すると、呼吸がゆっくり深く入るというより、上のほうだけで浅く吸う感じになりがちです。そうすると首や肩だけでなく、肋骨まわりや背中の上部まで硬くなり、結果として肩甲骨の内側に居座るような張りにつながっていく。私にはそんな流れがありました。

実際、「肩こりがつらい」と思っていた日でも、首肩そのものより、背中に呼吸が入る感覚を取り戻せた日のほうが楽になることが多かったです。逆に、どれだけ肩を回しても、息が浅いままだとすぐ元に戻ってしまう印象がありました。

もちろん、不調の原因をひとつの筋肉だけで説明するのは無理があります。ただ、上後鋸筋という名前を知ったことで、私は「肩こり=肩だけの問題ではない」と考えられるようになりました。これはかなり大きな変化でした。

上後鋸筋がつらくなりやすい人の特徴

私の経験も含めて、上後鋸筋まわりの違和感が出やすいのは、次のような状態が重なる人ではないかと感じています。

まず、長時間同じ姿勢でいることが多い人です。とくにパソコン作業では、腕が前に出て肩が内側に入り、肩甲骨の位置も固定されやすくなります。私も集中していると姿勢が固まり、気づけば背中の上側に力が入っていました。

次に、呼吸が浅くなりやすい人です。急いでいるとき、緊張しているとき、気温が低いときなど、人は思っている以上に呼吸が小さくなります。私もストレスが強い時期は、深呼吸をしようとしても胸ばかりが動き、背中に空気が入る感覚がほとんどありませんでした。

さらに、肩こりを感じるたびに首肩だけを集中的にほぐしている人も注意が必要だと思います。私自身、それで一時的に楽になっても、根本的なすっきり感は得られませんでした。背中の深い場所や胸郭の動きまで含めて見直さないと、同じ場所に違和感が戻ってきやすかったからです。

私がやってよかった上後鋸筋まわりの整え方

上後鋸筋そのものを直接どうこうしようとすると、かえって力みやすいと私は感じました。そこで意識したのは、「背中上部全体をゆるめる」「呼吸を背中に広げる」「肩甲骨まわりの動きを取り戻す」という3つです。

まずよかったのは、強く押すのではなく、肩甲骨の内側から背中上部にかけてじんわり動かすことでした。肩を大きく回す、胸を軽く開く、腕を前に伸ばして背中を丸める、といったやさしい動きのほうが、私には合っていました。無理に伸ばすより、「固まったところに少し空間をつくる」感覚のほうが楽です。

次に大事だったのが呼吸です。鼻から息を吸ったときに、胸だけでなく背中側もふくらむよう意識してみる。最初はよくわからなかったのですが、肩を上げず、みぞおちを固めず、背中の後ろに空気を入れるようなイメージで続けると、肩甲骨の内側の張りが少しずつゆるみやすくなりました。

もうひとつ効果を感じたのは、「その場しのぎでほぐしすぎない」ことです。痛いところほど強く押したくなりますが、私の場合はやりすぎると逆にだるさが残りました。深い場所の違和感ほど、刺激の強さよりも、姿勢と呼吸を整えるほうが結果的に楽になりやすかったです。

上後鋸筋を知ってから、不調の見方が変わりました

以前の私は、肩甲骨の内側がつらいと、すぐに「肩こりがひどい」で片づけていました。でも上後鋸筋という存在を知ってからは、背中の深い筋肉、肋骨の動き、浅い呼吸、丸まった姿勢といった要素をまとめて考えられるようになりました。

すると、不調への向き合い方も変わりました。単にこった場所をほぐすのではなく、呼吸が浅くなっていないか、肩がすくんでいないか、背中が固まりっぱなしになっていないかを気にするようになったのです。すると、以前より「また同じところがつらくなった」という感覚が減っていきました。

肩甲骨の内側の奥に、言葉にしにくい重だるさや張りを感じている人は少なくないと思います。そんなとき、上後鋸筋という視点を持つだけでも、自分の不調を整理しやすくなります。私自身、ただ筋肉の名前を知っただけではなく、「その違和感には背景がある」と理解できたことがいちばんの収穫でした。

まとめ

上後鋸筋は、背中の上部にある小さく薄い筋肉ですが、肩甲骨の内側に残る深い張り感や、浅い呼吸、猫背気味の姿勢を考えるうえで無視できない存在だと私は感じています。

実際に私も、首肩だけを見ていたときにはわからなかった不快感の正体が、上後鋸筋を含む背中上部と呼吸のつながりを意識したことで見えやすくなりました。肩をもんでも抜けない、深呼吸しようとしても背中が固い、そんな感覚があるなら、上後鋸筋まわりの緊張を疑ってみる価値はあります。

大切なのは、痛い場所だけを責めないことです。姿勢、呼吸、肩甲骨まわりの動きまで含めてやさしく整えていくと、あの“奥に残る感じ”が少しずつ変わっていくことがあります。私にとって上後鋸筋は、ただの解剖学の用語ではなく、自分の体の違和感を理解するための大事な手がかりになりました。

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