競泳と全身筋トレを毎日続けても大丈夫?休養日を入れる判断基準

競泳のスプリント練習と全身筋トレをほぼ毎日重ねているなら、筋トレの回数だけでなく、泳ぐ練習やHIITを含めた週全体の負荷を記録し、同じ筋肉に強い負荷が連続する予定を見直してください。厚生労働省は健康づくりを目的とする成人・高齢者に筋トレ週2~3日を推奨し、休息日も意識するよう案内していますが、競技者に一律の休養日数を指定するものではありません。運動中に胸痛、めまい、いつもと違う強い疲れ、強い痛みなどが出たら中止し、必要に応じて専門家に相談します。

競泳と全身筋トレを毎日続けるなら、まず週全体の負荷を見直す

競泳の高強度練習と全身筋トレが重なる場合は、筋トレの回数だけで判断せず、泳ぐ強度やHIITも含めた週間の運動予定を見直します。

発端として、競泳スプリントの練習と、HIITを含む約2時間の全身筋トレをほぼ毎日行い、現在はこなせているものの休養日を設けるべきか迷っているという相談があります(Yahoo!知恵袋の投稿)。これは問題を見つけるための利用者の悩みとして扱い、運動処方の根拠にはしません。

厚生労働省の情報シートは、健康づくりを目的とする成人・高齢者に対して筋トレを週2~3日行うこと、休息日を設けること、個人の特性や能力に合わせて実施することを案内しています(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」)。これは健康づくりの目安であり、競技者の練習予定にそのまま当てはめるものではありません。

まず1週間の予定表を作り、筋トレの種目・セット・強度、競泳の距離だけでなくスプリントやレースペースの練習、HIIT、休養日を並べます。比較表にする場合は、「日」「筋トレの部位・種目と強度」「競泳・有酸素運動の内容と強度」「休養・軽めの活動」「運動中・翌日の状態」を列にすると、負荷の重なりが見えます。

ここでいう休養日は、完全に運動しない日だけを指すのか、競技練習を軽くする日も含めるのかを区別しておくと判断しやすくなります。競技の予定や指導者のプログラムがある場合は、それに沿って整理してください。

休養日を決めるために、運動内容と翌日の状態を記録する

週の運動記録に、各セッションの内容と翌日の疲れ、同じ種目の動作や記録を残すと、負荷が重なっている日を見つけやすくなります。

記録する項目は、運動の種類、所要時間、強度の自己評価、筋トレの種目・セット・反復、競泳の練習内容、睡眠や日常の活動、翌日の疲れと動作の状態です。厚生労働省の安全情報も、運動の種類・時間・頻度や日々の活動量を把握すること、毎回の体調確認を案内しています(厚生労働省「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」)。

特定の疲労スコアや筋肉痛だけを休養日の固定基準にはしないでください。筋肉痛が少ないことだけで回復や安全を判断できるとは限りません。筋力トレーニングの回復に関する査読レビューも、筋トレの量や頻度、失敗まで行うかどうかなどが回復需要に関係し得ると整理する一方、具体的な量・強度・頻度・回復時間の適用指針には研究上の不確かさが残るとしています(The Importance of Recovery in Resistance Training Microcycle Construction)。

別の例として、全身トレーニングを週3回行う利用者が、3回目に強い疲れと筋肉痛を感じ、扱う重量がそれほど重くないのに疲れると相談している投稿があります(Redditの投稿)。重量が軽く見えるかどうかだけで体への負担を判断せず、疲れが続く、予定した動作を保てない、同じ練習で状態が悪化する場合は、まず高強度の日や同じ部位への負荷が連続していないか予定表で確認します。投稿の体験から疲労の原因を決めつけないようにしてください。

筋トレ以外の練習も同じ週の負荷として扱う

筋トレの予定を考えるときは、競泳のスプリントやHIITなど、強度の高い別の運動も週間負荷として一緒に記録します。運動の種類・時間・頻度や日々の活動量を把握するという厚生労働省の安全情報に沿って、筋トレだけを切り離さないことが大切です(厚生労働省「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」)。

泳ぐ距離が短くても、レースペースや飛び込みを含む練習が高強度なら、距離だけで軽い日と判断しないでください。また、筋群が別でも全身の疲労が残ることがあるため、筋トレの部位分けだけで回復できていると断定しないようにします。

同じ筋肉への強い負荷が続くなら、頻度か強度を一つずつ調整する

同じ筋肉への強い筋トレが連日になっている場合は、休養日や軽い日を予定に入れるか、筋トレの頻度・量・強度のいずれかを調整し、変化を記録します。

最初に、予定外の追加運動がないか、全身トレを同じ内容で繰り返していないかを確認します。調整案としては、筋トレ日を分ける、セッションのセット数や強度を下げる、競泳を含む週間予定の中に軽い日・休養日を置く、といった具体化が考えられます。セットの限界到達や予定外の追加セットが重なっていないかを見直す場合は、限界まで追い込むセットや予定外の追加セットを見直す方法も参考にしてください。

一度に頻度・セット数・強度をすべて変えると、何が状態に影響したか分かりにくくなるため、まず一項目を変えて記録します。トレーニング頻度と回復需要の関係は目標、運動量、種目や日程によって異なり、査読レビューも全員に適用できる固定の負荷や休養間隔を確定していません(The Importance of Recovery in Resistance Training Microcycle Construction)。競技者は試合やコーチの計画を考慮し、運動指導の専門家に相談する選択肢も持っておくとよいでしょう。

筋肉痛が強い翌日は、同じ動作を無理に繰り返さない

筋肉痛で腕立て伏せができないほどなら、その動作を回数で押し切らず、状態に合わせて休むか内容を軽くします。筋トレ初心者が腕立て伏せを多く行った翌日に筋肉痛で腕立て伏せができないと相談している投稿があります(Yahoo!知恵袋の投稿)。

このような投稿の回答にあるマッサージ、入浴、食事などの助言を、効果の根拠として紹介することはしません。筋肉痛の強さだけでトレーニングの効果や回復完了を断定せず、動作が普段どおりできるか、痛みが強くないかを確認してください。

いつもと違う強い疲れや痛みが出たら運動を中止する

胸痛、動悸、めまい・ふらつき、いつもと違う強い疲れ、関節や筋肉の強い痛みなどが運動中に出たら、直ちに運動を中止します。厚生労働省の安全情報は、こうした症状が出た場合に運動を中止するよう示しています(厚生労働省「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」)。通常の筋肉の疲れや筋肉痛と混同しないでください。

症状が強い、続く、繰り返す、日常生活にも影響する場合は、運動を再開する前に医療機関などの専門家へ相談してください。症状から病名を推測することはしません。

中止のサインがない場合も、記録上疲れが重なっているなら、予定どおりの高強度運動を無理に消化せず負荷を見直します。

よくある質問

競泳の練習がある日は筋トレを休むべきですか?

一律に休む必要があるとは言えません。競泳の強度や筋トレで使う筋肉、週間予定、体調を合わせて判断し、高強度の練習が重なる場合は軽い日や休養日を含めて予定を調整します。

筋肉痛がなければ毎日同じ部位を鍛えても問題ありませんか?

筋肉痛の有無だけでは負荷や回復状態を判断できません。同じ部位への運動量と強度、動作の状態、翌日の疲れを記録して、休息日も含めた頻度を調整します。

筋トレ中に強い疲れが出たら、セットを軽くして続けてもよいですか?

いつもと違う強い疲れや、胸痛、動悸、めまい、強い痛みなどを伴う場合は、軽くして続けず直ちに中止します。症状が続く、強い、または繰り返す場合は専門家へ相談してください。

参考資料

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