ボディビルでプロテインを選ぶとき、成分表より先に「続くかどうか」が勝負を決めます。増量期は“量を稼げるか”、減量期は“余計なストレスなく続けられるか”。この2つを外すと、どれだけ評判が良い商品でも、結局は棚の奥に追いやられがちです。
実際、僕自身も「人気だから」と買ってみて、粉っぽさが苦手で飲まなくなったり、乳糖が合わずにお腹が張ってトレ中に集中が切れたり、減量期に甘さがきつくて気持ちが折れたり……そういう“体感の地雷”を踏んできました。だからこそ、この記事ではボディビルの現場で起こりやすい失敗を避けるために、増量期・減量期それぞれの体感ベースで、プロテインの選び方とおすすめ候補をまとめます。
ボディビルでプロテイン選びが難しいのは「フェーズで正解が変わる」から
同じ人でも、増量期と減量期で「良い」と感じる条件が変わります。
- 増量期:飲みやすさ・コスパ・飽きない味が最優先。結局、摂取量が安定した人が強い。
- 減量期:脂質・糖質を足しにくいこと、胃腸が軽いこと、甘さや香りのストレスが少ないことが優先。
そして個人差が一番出るのが胃腸。ホエイでもWPCで平気な人もいれば、WPCだと張ってしまってWPIならスッと通る人もいます。ここを無視すると、体作り以前に「飲む行為」そのものが苦痛になります。
まず最初に決めるべきは“自分が困っている体感”の正体
プロテインを探している人の悩みは、だいたい次のどれかに分かれます。
1) お腹が張る・ゴロゴロする
これがあるなら、最初からWPI寄りにしたほうが早いです。僕はここで遠回りしました。トレ後に飲んだ直後からお腹が重くなって、脚の日にベルト締めるのがしんどくなる、みたいな地味なストレスが積み重なるんですよね。合う商品に切り替えた途端、「あ、プロテインってこういう飲み物だったのか」と感じるくらい、体感が変わることがあります。
2) 減量期に体重が落ちにくい気がする
厳密には体重変化は総摂取カロリーが本質ですが、減量期は“管理のしやすさ”が正義です。脂質・糖質を足しにくいタイプだと、気持ち的にも計算的にもラクになり、結果として継続しやすい。停滞期のメンタルに効くのはこういう部分です。
3) 味に飽きて続かない
プロテインの最強要素は「飲み切れること」。美味しくても飽きるし、薄いと物足りないし、甘すぎると減量期にしんどい。ここを解決するには、“定番フレーバー1つ+気分転換フレーバー1つ”の2本立てにすると失敗しにくいです。
増量期におすすめ:まずは「量が安定する」商品を軸にする
増量期は、完璧な成分より「毎日、迷わず飲める」ほうが強いです。僕が増量期に意識しているのは、体重の増え方より“日々の摂取がブレないこと”。食事が増えて胃が重い日ほど、濃く作るとしんどくなりやすいので、水多めで薄くして回数を分けるだけでも体感が変わります。
増量期の軸として出番が多いのが、入手性と安定感のある定番。たとえばドラッグストアでも見つかりやすいザバス ホエイプロテイン100は、「切らさない」という意味で強いです。プロテインって、結局切らした瞬間に習慣が崩れます。
味やフレーバーの楽しさで継続を助けてくれる枠なら、ビーレジェンド WPC プロテインが候補に入りやすいです。増量期は「どうせ飲むなら気分が上がるほうがいい」という日が必ず来るので、そこを支える一本があると続きます。
大容量で“迷わず使い倒す”方向なら、X-PLOSION(エクスプロージョン)ホエイプロテイン WPCみたいな路線がハマる人も多いです。特に「プロテインをケチると一気に摂取量が落ちる」タイプには相性がいい。
そして比較記事でよく名前が出る定番どころとして、Myprotein Impact Whey Proteinも選択肢に入りやすいです。フレーバーの好みが合うと、とにかく習慣化がラクになります。
減量期におすすめ:体感の敵は「胃腸ストレス」と「甘さ疲れ」
減量期はトレーニングそのものより、日常の空腹やだるさがキツくなります。そこでプロテインが“精神の支え”になる一方、合わない商品を引くと一気に崩れます。
僕が減量期に強く感じるのは、WPI系の「軽さ」です。飲んだ後に胃が重くならないだけで、1日の流れが崩れにくい。減量中は些細な不快感が積み重なるので、ここはケチらないほうが結果が出やすいと感じています。
減量期の王道候補としては、まずMyprotein Impact Whey Isolate。余計なものを足しにくい設計のイメージが強く、減量期の“管理がラク”に寄ります。甘さが気になるなら水量を増やすだけでも体感が変わるので、最初は薄め設定から入るのがおすすめです。
海外の定番で、味のハズレが少ないと言われやすいのがOptimum Nutrition Gold Standard 100% Whey。減量期は「これなら飲める」という安心感が、継続に直結します。
より“アイソレート感”を求めるなら、Dymatize ISO100が候補に上がります。減量期に起こりやすい「胃が重い」「お腹が張る」体感が出やすい人ほど、こういう方向が合うことがあります。
国内でWPI枠を探すなら、VALX WPI パーフェクトも候補。普段から味や飲み口にこだわる人は、減量期ほど「飲む行為」を軽くしておくと、余計なストレスが減ります。
味で続けたい人へ:結局“美味い”は正義になる瞬間がある
プロテインは栄養補助ですが、継続の本丸はメンタルです。減量期の終盤、疲労が溜まり、食事にワクワクできなくなったとき、「これなら飲める」という一本があると救われます。
味の満足感で選ぶ枠としては、DNS ホエイ100 プロテインのような“美味しさ訴求”が強い商品がハマる人もいます。もちろん好みは分かれますが、継続できるならそれが正解です。
バルクアップ志向:食事が追いつかない人は「体重を動かす設計」を使う
「食事を増やすと胃が受け付けない」「忙しくて固形物が入らない」タイプは、増量期にプロテインだけで埋めようとして詰みがちです。そういうときは、いわゆるウェイトゲイナー系が現実的な解決になることがあります。
代表格として名前が挙がりやすいのが、Kentai ウェイトゲイン アドバンス。食事がどうしても追いつかない時期の“保険”として考えると、精神的にも運用しやすいです。毎日使う必要はなく、忙しい日だけでも体感が変わる人は多いです。
ボディビルで失敗しない飲み方:体感が変わる3つのコツ
1) トレ後だけに偏らせない
トレ後が王道でも、結局「1日の合計」がすべて。朝・間食・就寝前のどこかに1回足すだけで、体感として“材料不足感”が減ることがあります。特に増量期は、回数を増やしたほうが胃がラクな人もいます。
2) 甘さがつらいなら“薄める”が正解
減量期は甘さ疲れが起こりやすいので、水量を増やすだけでストレスが激減します。濃くして一気に飲むより、薄くして2回に分けるほうが続くケースも多いです。
3) 合わないサインを無視しない
お腹の張り、ガス、胃の重さ、喉のイガイガ。こういう体感が出るなら、根性で続けるより商品を変えたほうが早いです。トレの質が落ちると本末転倒なので、合うものに寄せて“ノイズを消す”のが正解です。
まとめ:おすすめは「あなたのフェーズで変える」が一番強い
ボディビルのプロテイン選びは、ブランドの勝ち負けではなく運用の問題です。増量期は「量が安定するか」、減量期は「余計なストレスなく続くか」。そして胃腸の相性がすべてをひっくり返します。
迷ったら、増量期は入手性やコスパで続けやすいザバス ホエイプロテイン100や、継続しやすい路線のMyprotein Impact Whey Proteinを軸にして、減量期や胃腸ストレスが出たらWPI寄りのMyprotein Impact Whey Isolateや、定番のOptimum Nutrition Gold Standard 100% Wheyに切り替える。これが一番失敗しにくい流れです。
プロテインは“魔法の粉”ではなく、体作りを邪魔しないための道具。あなたのフェーズに合う一本を選んで、淡々と積み上げていきましょう。



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