シックスパッド フットフィットは骨粗鬆症でも使える?母のために調べて試した体験談
母が骨粗鬆症と診断されてから、私がいちばん気にするようになったのは「転ばないこと」でした。
骨密度の数値そのものももちろん心配です。ただ、それ以上に怖かったのが、ちょっとした段差で転んで骨折し、そのまま歩くのが怖くなることでした。母も以前より外に出る回数が減り、「今日は寒いから」「暑いから」「膝が少し重いから」と散歩をやめる日が増えていました。
そんなときに気になったのが、足を乗せて使うEMS機器のシックスパッド フットフィットです。
テレビを見ながら足を乗せるだけなら、運動が苦手な母でも続けられるかもしれない。そう思った一方で、すぐに不安も出てきました。
「骨粗鬆症の人が使っても大丈夫なの?」
「電気刺激は骨に悪くないの?」
「本当に足の筋肉に意味があるの?」
私自身、最初はかなり慎重に調べました。結論からいうと、骨粗鬆症の人がシックスパッド フットフィットを使う場合は、自己判断ではなく、まず主治医に相談したほうがいいです。
シックスパッド フットフィットは骨粗鬆症を治す機械ではありません。骨密度を上げる医療機器でもありません。あくまで足裏やふくらはぎ、前すねの筋肉を動かすための家庭用トレーニング機器です。
ただ、使い方と目的を間違えなければ、外出しにくい日でも足を動かすきっかけにはなります。私の家では、「これだけで安心」と考えるのではなく、「歩く習慣をなくさないための補助」として考えるようにしました。
骨粗鬆症の母に使わせる前に、まず確認したこと
私が最初にしたのは、口コミを見ることではなく、使用上の注意を確認することでした。
シックスパッド フットフィットは足を乗せるだけの機器なので、見た目にはかなり手軽です。でも、EMSという電気刺激を使う以上、誰でも気軽に使ってよいものではありません。
特に気になったのは、骨粗鬆症など骨に異常がある人は医師に相談する必要があるという点です。母は骨粗鬆症の薬を飲んでいたので、私は「たぶん大丈夫だろう」とは考えませんでした。
母の通院時に、次のようなことを確認しました。
骨粗鬆症の治療中でも使ってよいか。圧迫骨折の経験があっても問題ないか。脚に強い痛みがある日は避けたほうがよいか。ペースメーカーや心臓の病気がある場合はどうなのか。転倒リスクが高い人でも座った状態なら問題ないのか。
わが家の場合、母にはペースメーカーはなく、脚に金属も入っていませんでした。ただし、骨粗鬆症の状態は人によって違います。骨折したばかりの人、背中や腰に痛みがある人、心臓の持病がある人、医師から運動制限を受けている人は、同じように考えないほうがいいと思います。
ここを曖昧にしたまま購入すると、あとで不安になります。高齢の親へのプレゼントとして考えている人ほど、先に確認しておくのがおすすめです。
実際に使ってみて感じた第一印象
最初は母に渡す前に、私が自分でシックスパッド フットフィットを使ってみました。
正直にいうと、使う前は「足を乗せるだけで本当に筋肉が動くのかな」と半信半疑でした。ところが、レベルを少しずつ上げていくと、足裏からふくらはぎにかけて、ピクッ、ピクッと筋肉が反応する感覚があります。
痛いというより、勝手に足の筋肉がリズムよく動かされる感じです。慣れていないうちは少し不思議でした。
私の場合、ふくらはぎよりも足裏とすねのあたりに刺激を感じやすかったです。母は最初、かなり低いレベルでも「動いてる感じがする」と言っていました。高齢になると刺激に敏感な人もいるので、最初から強いレベルにしないほうがいいです。
使い方そのものは簡単でした。椅子に座って足を乗せ、スイッチを入れるだけ。母は機械操作が得意ではありませんが、一度説明すると覚えられました。
ただ、足裏が乾燥している日は刺激が伝わりにくいことがありました。母も「今日はあまり感じない」と言う日があり、足裏の状態によって体感が変わることを実感しました。
骨粗鬆症に効くというより「足を動かす習慣」が作りやすい
ここは誤解しないほうがいいです。
シックスパッド フットフィットを使ったからといって、骨粗鬆症が改善するわけではありません。骨密度が上がると期待して使うものでもありません。
骨粗鬆症対策として大切なのは、治療を続けること、食事に気をつけること、日光を浴びること、そして無理のない範囲で体を動かすことです。特に骨は、ある程度の負荷がかかる運動が大切だとよく言われます。
では、シックスパッド フットフィットに意味がないのかというと、私はそうは思いませんでした。
母の場合、問題は「運動が大事だと分かっていても続かないこと」でした。散歩に誘っても、天気や気分で休みがちになります。スクワットや片足立ちも、最初はやっても数日で忘れてしまいます。
その点、シックスパッド フットフィットはテレビの前に置いておくと、自然に目に入ります。母も夕方のニュースを見ながら使うようになり、「今日はやった」という感覚が残るようになりました。
もちろん、これだけで運動不足が解決するとは思っていません。けれど、何もしない日を減らすという意味では、わが家には合っていました。
高齢の親にプレゼントするなら注意したいこと
シックスパッド フットフィットは、高齢の親へのプレゼントとして選ばれやすい商品だと思います。私も最初はまさにその感覚でした。
ただ、実際に調べてみると、プレゼント前に確認すべきことがいくつかあります。
まず、持病です。骨粗鬆症だけでなく、心臓疾患、ペースメーカー、血栓の不安、脚の手術歴、金属の埋め込み、皮膚トラブルなどがある場合は、必ず医師に相談したほうがいいです。
次に、本人が使いたいと思っているかどうか。家族がよかれと思って買っても、本人が怖がって使わなければ意味がありません。母も最初は「電気って大丈夫なの?」と少し不安そうでした。
私はいきなり渡すのではなく、自分が先に使って見せました。「こんな感じで足が動くよ」「痛かったらすぐ止めればいいよ」と見せたことで、母も試しやすくなったようです。
そして、置き場所も大切です。しまい込むと使わなくなります。わが家ではリビングの椅子の近くに置き、母が座ったときにすぐ使えるようにしました。
高齢者向けの健康グッズは、性能よりも「毎日使える場所にあるか」が大事だと感じます。
口コミを見て分かった良い声と気になる声
私がシックスパッド フットフィットを調べていて印象に残ったのは、親の足腰を心配して購入した人の口コミが多かったことです。
「母の運動不足が気になって購入した」
「外に出たがらない親に使ってもらっている」
「テレビを見ながら続けられるのがいい」
「ふくらはぎが動く感じがある」
「歩くのがおっくうだった親が、少し前向きになった」
こうした声を見ると、購入を考える家族の気持ちはかなり似ていると思いました。私も、母にもっと歩いてほしいけれど、強く言うと嫌がられる。その代わりに、家でできるものを探していました。
一方で、気になる口コミもありました。
「効果がよく分からない」
「高齢の親には合わなかった」
「刺激を感じにくい」
「続けないと意味がなさそう」
「思ったより価格が高い」
このあたりは実際に使ってみても納得できます。シックスパッド フットフィットは、使った翌日に劇的に歩けるようになるものではありません。筋肉が動く感覚はあっても、それが生活の中でどう変化するかは人によります。
母の場合も、「すごく変わった」と言えるような大きな変化はありません。ただ、以前より足を気にするようになり、少しだけ散歩にも前向きになりました。私にとっては、その変化だけでも意味がありました。
使ってよかった点
私がシックスパッド フットフィットを使ってよかったと感じた点は、運動へのハードルが下がったことです。
骨粗鬆症の母に「毎日歩いて」「筋トレして」と言っても、本人には本人のしんどさがあります。年齢を重ねると、運動が大事だと分かっていても、体が重い日や気分が乗らない日があります。
その点、座って使えるのは大きいです。
母は「今日は外に出なかったけど、これだけはやった」と言うようになりました。もちろん、それで十分とは言えません。でも、何もしていないという罪悪感が少し減ったように見えました。
また、家族の会話が増えたのも意外なメリットでした。
「今日はレベルいくつで使った?」
「足の感じはどう?」
「明日は少し散歩も行こうか」
こんな会話が自然にできるようになりました。健康の話は、言い方によっては親にプレッシャーを与えてしまいます。でも、道具があると、少し話しやすくなります。
使って気になった点
反対に、気になった点もあります。
まず、効果の分かりにくさです。筋肉が動いている感覚はありますが、それがすぐ歩行の変化として出るわけではありません。数日使っただけで判断するものではないと思いました。
次に、足裏の状態で刺激の感じ方が変わること。乾燥していると弱く感じることがありました。高齢者は足裏が乾燥しやすいので、ここで「壊れているのかな」「効いていないのかな」と思う人もいそうです。
それから、医師への確認が必要な人が多いこと。骨粗鬆症の人は、他の持病を抱えていることも少なくありません。親にプレゼントする場合、本人が持病を詳しく説明してくれないこともあります。
わが家では母に確認できましたが、離れて暮らす親に送る場合は、特に慎重にしたほうがいいです。
骨粗鬆症の人が使うなら、こんな人に向いている
私の体験から考えると、シックスパッド フットフィットは、骨粗鬆症そのものをどうにかしたい人よりも、足の筋肉を動かす習慣を作りたい人に向いています。
外に出る日が減った人。散歩をすすめても続かない人。テレビを見る時間が長い人。椅子に座ってできる運動から始めたい人。足の衰えを家族が心配している人。
こういう人には、検討する価値があると思います。
ただし、骨折直後の人、強い痛みがある人、医師から運動を止められている人、心臓の持病がある人、ペースメーカーを使っている人は、自己判断で使わないでください。
特に骨粗鬆症の場合、「痛みがないから大丈夫」とは限りません。背骨の圧迫骨折に気づきにくいケースもあるため、不安があるなら必ず医師に確認したほうが安心です。
フットケアよりも大事だったのは「転ばない生活」
母の骨粗鬆症をきっかけに、私は足の筋力ばかり気にしていました。でも実際には、転倒予防には生活環境も大切です。
玄関マットが滑らないか。夜中のトイレまでの道が暗くないか。床にコードが出ていないか。スリッパが脱げやすくないか。段差につまずきやすくないか。
シックスパッド フットフィットを使うようになってから、足のことを考える時間が増え、家の中の危ない場所にも目が向くようになりました。
骨粗鬆症の怖さは、骨が弱くなることだけではありません。転んだときに骨折しやすくなることです。だからこそ、足の筋肉を動かすことと同じくらい、転びにくい環境づくりも大切だと感じました。
まとめ:骨粗鬆症なら医師に相談したうえで、補助的に考えるのが安心
シックスパッド フットフィットは、骨粗鬆症を治すための機器ではありません。骨密度を上げる効果を期待して使うものでもありません。
ただ、足を動かす習慣が減っている人にとって、座ったまま使える手軽さは魅力です。私の母のように、散歩が続かない、天気に左右される、運動に前向きになれないという人には、足の筋肉を意識するきっかけになるかもしれません。
大切なのは、過度に期待しすぎないことです。
骨粗鬆症の治療は医師の指示に従い、食事や薬、日常の運動、転倒予防を続ける。そのうえで、シックスパッド フットフィットを補助的に使う。このくらいの距離感がちょうどいいと思います。
私自身、母に使わせる前は不安もありました。でも、きちんと確認して、低いレベルから始め、無理をしない使い方にしたことで、今では日々の習慣のひとつになっています。
骨粗鬆症の親に何かしてあげたい。けれど、無理な運動はさせたくない。そんな人は、まず主治医に相談したうえで、シックスパッド フットフィットを選択肢のひとつとして考えてみるとよいと思います。



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